転居要求について

ご近所同士の男女が不倫関係になり、その関係が発覚した場合、不倫の被害者になった方にとっては、配偶者の不倫相手が今後も近所に住み続けることは感情的に耐え難いことでしょうし、近所ですからいつでも会えるわけですので、何よりも不倫関係の再発を危惧されることでしょう。

となりますと、不倫関係の再発を予防する根本的な方法としましては、不倫相手をどこか遠くへ転居させることですが、このように転居を要求することは可能なのでしょうか。

不倫によって被害者が受けた損害は、慰謝料によって賠償されることが原則であるので、慰謝料を請求することは当然に可能ですが、転居を要求することには無理があるわけです。もちろん、転居を要求して、不倫相手がそれに合意すれば問題はないのですが、転居に合意しない不倫相手に執拗に転居を求め続けてしまいますと、場合によっては逆に訴えられる危険すらあるのです。

どうしても転居を望むのであれば、考えらる方策として、不倫相手が転居することと引換に、被害者が有する慰謝料請求権を放棄することです。この方法であれば、不倫相手は転居さえすれば慰謝料を支払わないで済むのですから、場合によっては転居に応じるかもしれません。

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