退職要求について

配偶者と不倫相手の勤務先が同じであるということは、仮に一度は不倫関係を終わらせたとしても、仕事関係で連絡を取らなければならない場合や一緒に行動しなければならない場合、忘年会や歓送迎会等の飲み会に一緒に出席しなければならない場合等もあるでしょう。そう考えると、配偶者に不倫をされた他方の配偶者(不倫の被害者)としましては、そのような機会がある限り、配偶者と不倫相手が再度不倫関係に陥るのではないかとの危惧をお持ちになることでしょう。

そこで、配偶者と不倫相手を再度不倫関係に陥らせないためには、顔を合わせることがなければ、不倫関係になることもあり得ないのですから、二人に接触を断たせることが一番の予防策であることは間違いありません。

しかし、 配偶者と不倫相手が同じ勤務先であるならば、完全に接触を断たせることは不可能に近いものです。仕事関係での打ち合わせもあるかもしれません。一緒に営業に回ることもあるかもしれません。忘年会や歓送迎会等に出席しなければならないこともあるかもしれません。全く違う部署であってそのようなことが予想されないにしても、同じ建物で仕事をしている場合などは、エレベーターや最寄り駅で会ってしまうかもしれません。

そうであるならば、究極の解決方法は、配偶者の不倫相手を退職させることとなるのですが、不倫を原因として不倫相手に退職を要求して、二人の接触を断たせることは可能なのでしょうか。

配偶者に不倫をされた一方は被害者であることは間違いないのですが、被害者だからと言って、加害者に対して何を要求してもいいというものではありません。残念ながら、この不倫相手への退職を要求してもいいのですが、不倫相手にはその要求に応じる義務はありませんので、現実的には不倫相手に退職を要求することは無理です。

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