独身だと騙されていた場合

不倫をした者が不倫相手の配偶者に対して、慰謝料を支払わなければならない場合には条件があり、そのなかには、「相手に配偶者がいることを知っていたこと、又は相手に配偶者がいることを知らないことに過失があること」があります。

不倫相手の配偶者に対して、不倫の慰謝料を支払わなければならないのは、その不倫が不法行為に該当する場合であり、不法行為とは、「故意又は過失によって他人の利益、法律上の権利を侵害すること」です。「故意」とは「交際相手を既婚者と知っている」という状態であり、「過失」とは「交際相手が既婚者であることを注意すれば知ることができた」という状態です。

不倫相手が独身だと言い、その言葉を信じたのであれば、故意があったということはありません。本当にその男性のことを既婚者だとは知らなかったと言えます。ただ、過失はあった可能性があります。注意すれば既婚者であることが分かるような場合は、仮に交際相手を独身と信じたとしても、それは過失があったと判断され、慰謝料支払い義務が生じることとなるのです。具体的には、夜に電話をしないように言われていた、絶対に自宅には入れない、週末は会わない、既婚者であるような言動を垣間見せる、長期間に渡って交際しているなどです。

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